初心者必見!ユニノットの結び方 具体的な手順をご紹介
こんにちは、のりです。
みなさんはお気に入りのノット(ラインの結び方)はありますか?
結ぶ相手がラインなのかフックなのかによって、さらにフックアイ(フックに付いているライン用の穴)の有無によって、適切なノットは変わります。
今回は主にビギナーのルアーマンの方々に向けて、非常にメジャーで応用もききやすいユニノットについて、個人的に確立した手順や結ぶ際の注意点を紹介します。
ノットは釣りの基礎中の基礎です。
誰かに連れていってもらうにしても、その同行者の手をなるべく煩わせないよう、最低限ユニノットだけは覚えてから釣行しましょう。
まずは完成図
まずはユニノットの見た目を覚えましょう。
結び目が重なったり、いびつだったり、隙間があったりすると、本来の強度が出ずにへんなとこでラインが切れる、あるいは結び目がほどけてせっかくの魚を逃がしてしまう恐れもあります。
そうなると魚側もフックが刺さったままになってしまうのでそれもまた好ましくありませんね😥
自力で結んだ後、うまく結べたかどうかをチェックするため、見た目だけでも完成形を覚えましょう。
ユニノットのコンセプト
個人的な見解ですが、
ユニノットは”輪っかを作ってから何かしら結びたい相手と一緒にグルグル巻きする”というコンセプトのノットの一種で、内掛け結びや外掛け結びが同族だと思っています。
ユニノットはその”相手”が自分自身、という解釈をしています。
手順
ここからは具体的な手順を紹介します。
必ずどちらかの手でラインの先端部分を押さえる手順なので、ラインの種類(フロロやナイロンを想定)や太さの影響を受けず、風の影響も受けにくい手順になっています。
ノットを結んだ後、最終的に余分な部分(以降、余尺と呼びます)はカットすることになりますが、その余尺の長さを短くするためのコツや、結び目をキレイに並べるコツなども同時に紹介します。
また、後述していますが、この手順はゆくゆくは電車結びにも発展可能なので、
利き手に拘らず、両方の手で出来るようになったほうが良いですよ😎
見やすさ重視のため、今回は太めのヒモと大きめのリングを主に使用しています
手順1 フックアイにラインを通す
まずはフックアイにラインを通しましょう。
この時点では、最後にカットする余尺の長さには何も影響しません。
フックからラインの先端(写真でいうとリングから左側)は30㎝ほど取ったほうが、後の作業がやり易いと思います。
手順2 右手の小指&薬指でラインを2本抑える
次に、
左側の写真のように、右手の小指と薬指の間にラインを通してから、
右側の写真のように、左手で持っているライン先端部分を折り返してきて、2本同時に小指と薬指で挟みます。
手順3 ラインの先端を右手親指&人差指に持ち替える (余尺に影響!)
この持ち替えによって、2本ライン(フックに近い部分)と1本ライン(ライン先端部分)が交差し、”輪っか”が出来ます。
交差している部分は、2本ラインが奥側で、1本ラインが手前です。
そして、この写真の右手の小指からライン先端までの距離が、最後にカットする余尺に影響します。
短すぎても長すぎても作業性が悪いです。
最初のうちは効率よりも精度重視で、15~20㎝くらいが無難だと思います。
慣れてきてから短くできるかチャレンジしてみてください。
手順4 出来た輪っかに左手の親指を入れ、ラインの先端(の少し手前)をつまむ
(同時に左手の薬指と小指でフック手前当たりを握って固定)
ここからぐるぐる巻きの作業になります。左右どちらかの指で常に抑えているので、風が強くてもほとんど影響を受けません。
写真では見えませんが、左手の薬指と小指で2本ライン部分をギュッと握ります。
以降、両手の薬指と小指でラインを固定したら、手順7まで一切放しません。
意外に意識的に力を入れておかないと、輪っか部分(=余尺に影響する部分)が動いてしまうので、作業性も悪くなりますし、余尺も長くなってしまったりしますので要注意です。
手順5 摘まんだ左手手首を手前に返して輪っかにライン先端を通し、右手で摘まみなおす
ライン先端を奥側から輪っかに通して、手前に持ってきます。これでグルグル巻きの1回目が出来ることになります。
手順6 再び左手の親指を輪っかに入れて両手を手順4(後半)の状態に戻し、手順5~手順6を繰り返して 合計4回グルグル巻きにする
そのままあと3回(全部で4回)グルグル巻きを続けましょう。
手順7 4回グルグル巻きにしたら、両手の薬指&小指の固定を外し、右手の人差指&親指でライン先端を引っ張って仮止めする (結び目に影響!)
経験上、ここの仮止めの程度によって、結び目の質が変わります。
仮止めがキツ過ぎると最後の仕上げに負荷がかかりますし、ゆるすぎると結び目がいびつになりがちです。
仮止めの良い例(見た目)
見た目の話で分かりづらいかもしれませんが、このくらいの結び目の大きさ・緩さがベターです。
仕上げのときにラインの本線側を引っ張って締めこむ際、引っ掛からずスムーズに結び目がラインアイ側に移動できるくらいの仮止めです。
仮止めの悪い例(見た目)
(結び目最右にピロッと飛び出ている部分が△)
左の写真のように仮止めが緩すぎると(極端ですが💦)、右の写真のように、慎重に締め込んでも、結び目がいびつになりやすくなります。
逆に、仮止めがキツすぎると、本線を引っ張ったときに結び目をスムーズに動かせず、余分なチカラを入れてしまうことによって、一気に結び目が動いてしまうので、後述する”ゆっくり締める”がやりづらくなり、結び目の質が落ちます
手順8 ラインの本線側をゆっくり引っ張って徐々に締め込む (結び目に影響!)
仮止めしたら、右手でライン本線(右側の1本部分)をゆっくり引っ張って締め込みます。
この”ゆっくり”もキレイな結び目を作るコツのひとつです。
仮止めのチカラ加減がバッチリでも、最後にライン本線を一気にギュッと引っ張ってしまうと、結び目の質が落ちます。
(ライン先端部分が乱れてしまってます😱ヒモだと再現が難しいです💦)
手順9 最後に余尺部分をカットして完成
急がず丁寧を意識しながらでも、30秒もあれば余裕で結べます。
時間を意識しすぎて雑になるのは本末転倒なので、参考までに。
ユニノットを覚えれば電車結びもできるようになる!
ユニノットのコンセプトを理解して実際に結べるようになりさえすれば、さほどの努力の必要もなくほぼほぼ同じ手順で電車結び(ライン同士の結合)もできるようになるので、王道の”FGノット”にまだハードルの高さを感じていてPEラインに手を出せていない方々は、ユニノットの次に電車結びを覚えてしまえば、とりあえずはPEラインも使えるようにはなりますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はユニノットの結び方の具体的な手順について紹介しました。
初めたてのうちは、ノットを使い分けるシチュエーションはそんなにないでしょうから、このユニノットさえ覚えてしまえば、当面はノットに苦労することはないと思いますので、是非参考にして覚えてみてください。
それではまた次回✋