漁港で釣りをするときの心構え・準備 その4
こんにちは。のりです。
みなさんは釣りに出かけるときにどんな準備をしていますか?
また、実釣中はどんなことに気をつけていますか?
昨今の釣りブームでアングラーの裾野が広がり、盛り上がりを見せている一方で、安全面や環境面で気になる点がチラホラと目につく機会が増えているのを実感しています。
ベテランアングラーのみなさんにとっては当たり前なことも、ビギナーアングラーのみなさんにとっては当たり前ではないこともあるのだろうという思いもあります。
自分自身も完璧とは思ってはいません。
が、ここでは、アングラーのみなさんがより安全に、よりキレイに、気持ち良く釣りができることを願いながら、自分なりの考え方を何回かに分けて書き連ねます。
今回は、魚は有限な資源であって決して無限ではないという点についてお話します。
特に、始めたての方々、これから始めたいと思っている方々は参考にしてみてください。
魚は無限ではない
至極当たり前ですが、魚は有限な資源であって決して無限ではありません。
魚を釣ったら、逃がす人(キャッチ&リリース)もいれば持って帰る人(キャッチ&イート)もいます。
ここでは、主にキャッチ&イート派のみなさんに向けての情報を発信します。
魚を持ち帰る基準を決めておきましょう
キャッチ&リリース派の方々は、スマートに、かつスムーズに釣った魚を海へ帰されていると思います。
一方、我々キャッチ&イート派は、場合によっては海に戻すか持って帰るか迷うときはありませんか?
わたし自身は以下のような基準で判断しています。
逃がす場合の魚へのダメージの蓄積をなるべく抑えるため、すぐに判断します。
(注意!)漁港・漁協あるいは行政などで、リリース禁止としている魚種や逆に釣ることを禁止している魚種、持ち帰り可のサイズ下限を定めている場合は、そちらを優先してください。
持ち帰る魚のサイズ下限を決める
明確にルールが明示されている場所を除き、持ち帰る魚のサイズ下限は個人で判断するしかありません。
あくまで個人的な指標ですが、三陸界隈での釣りのターゲットとしてメジャーな魚種に対しては以下のような基準でリリースするかしないかの判断をしています。
魚種ごとのおおよそのランカーサイズを自分なりに調査した上で、そこをベースにしてかつキリが良くて覚えやすい数値に設定しています。(サイズが小さいと捌くスキルも人一倍必要になってきますし)
魚種 | 【個人的】持ち帰りサイズ下限 |
アイナメ | 30cm |
ソイ類 | 25cm |
メバル | 20cm |
ドンコ(エゾイソアイナメ) | 30cm |
なお、サバや青物は、上記の魚類に比べ成長が早いとされていますし、弱るのも早いと複数のベテランアングラーから教わっているので、よほど小さくない限りは持ち帰ります。(実績では下限15㎝くらいですかね)
たまに10㎝にも満たないサバやアジ、イワシなどの小物が”釣れた”りしますが(注、”釣った”ではなく)、そのときはすぐにリリースしています。
①魚バサミで個体を掴んで、②ロッドスタンドにロッドを立てて、③フックを外して、④リリース。
計測したことはありませんが、10数秒くらいですかね?
ダメージを負った魚も持ち帰る
陸に上げただけでダメージは蓄積されるので程度の判断が難しいところですが、個人的には、 眼やエラにフックが刺さってしまった、といったような、 目に見えて明らかにダメージを負わせてしまった個体は、サイズに関わらずちゃんと持ち帰って食物連鎖のフロー(※)に乗せます。
(※ちゃんと持ち帰って美味しくいただくという意味です)
口の周り以外にフッキングしてしまうのは、自分自身の当たりへの感度の低さやフッキングミスも大いに影響しているはずなので、そういった個体を釣ったときは、反省しながら持ち帰るための下処理をしています。
(これもまた複数のベテランアングラーに教わった点です)
抱卵個体はリリース
魚種によって産卵時期はまちまちですが、抱卵個体(と視認できた個体)も即リリースします。
自分自身まだ経験が浅く、抱卵個体なのか腹パン(お腹いっぱい食べた)個体なのか見分けがつきにくく、判別に自信がないので、産卵時期の魚種は避ける(ルアーや昼夜などでなるべく釣り分ける)ように努めています。
ボウズでもいいんじゃない?
喜び勇んで釣行したけどまったく釣れず、結局何しに来たんだろう?と自問自答するときはありませんか?
そんなときは手を替え品を替え「小さくてもいいから意地でも1匹釣ってやろう」ってなりますよね。
(ここで言う”小さい”とは、魚種ごとの成長サイズに比べて、という意味合いです)
ここでひとつ考えてみてください。
そこで釣れてしまうとボウズ寸前だった事実は吹っ飛びますよね?”良かった良かった”ってなりますよね?
よほどストイックに釣りをされている方でない限り、それまで釣れなかった部分の反省はしませんよね。
つまり、ボウズという結果には、なぜ釣れなかったかを振り返る機会が与えられているんですね。
(ヘコみはしますけどね)
また、
前述の通り、無理に小さい個体を釣ったとしても、釣りあげるだけでも魚にはダメージを与えてしまいます。
さらに、その個体は一度釣られたことで学習するでしょうし、その後大きく成長してくれたとしても難易度が上がってしまうことにも繋がり、長い目で見ると、無理やり小さい個体を釣ること自体にあまりいいことはなさそうではありませんか?
生き物を相手にしているのですからボウズのときも当然あります。
ボウズだったとしても得られるものがゼロという訳ではありません。
キャストやロッドアクション、リーリングアクション(なんならノットやリグも)は実際しているので、その分の自分自身の経験値が得られたのは事実です。
もちろん釣れるに越したことはないでしょうけれども、ボウズは決して恥ずかしいことではないですよ、という認識が大事です。
極論、ボウズが絶対嫌なら釣行しなければボウズにはならないですよ(←THE 屁理屈 笑)
くどくどと書きましたが、つまるところボウズは気にせず気楽に釣行して着実に成長していきましょう、ということです😁
まとめ
以上、自分なりに思う、釣りをするときの心構えをお伝えしました。
他のアングラーにも、海にも、漁港にも、漁港を管理されている方々にも迷惑をかけることなく、末永く漁港での釣りが続けられるように常々心掛けていきましょう。
それではまた次回🖐️