漁港で釣りをするときの心構え・準備 その1

一大事になる前に!

こんにちは。のりです。

みなさんは釣りに出かけるときにどんな準備をしていますか?
また、実釣中はどんなことに気をつけていますか?

昨今の釣りブームでアングラーの裾野が広がり、盛り上がりを見せている一方で、安全面環境面で気になる点がチラホラと目につく機会が増えているのを実感しています。

ベテランアングラーのみなさんにとっては当たり前なことも、ビギナーアングラーのみなさんにとっては当たり前ではないこともあるのだろうという思いもあります。

自分自身も完璧とは思ってはいません。
が、ここでは、アングラーのみなさんがより安全に、よりキレイに、気持ち良く釣りができることを願いながら、自分なりの考え方を何回かに分けて書き連ねます。

この回では、自分自身および周りの人々やモノを傷つける可能性が常にあるという点についてお話します。

特に、始めたての方々、これから始めたいと思っている方々は参考にしてみてください。

釣りは常に危険と隣り合わせ

釣りは危険だらけ!

まず、”釣り”は魚という生物を相手にしていると同時に、自然とも対峙しているアクティビティなので、一歩間違うとすぐに命の危険に陥る恐れがあります。

また、ラインを切るハサミや魚を締めるナイフなどの凶器と呼べる道具を携行していますし、フックも、シンカーも、ロッドそのものも凶器になり得る道具で、アングラーはそれを四六時中振りまくって、海に向かって投げているのです。

自分自身だけでなく周りの人々も傷つける可能性がある道具を使用しているという意識は何時たりとも忘れてはいけません。

まずは自分の命を守る

とにもかくにもまずは自分の命です。
様々な角度から危険を予測し、行動しなければなりません。

具体的には以下のような危険が想定できます。

道具要因

ひとつ目の危険は道具要因です。上述の通りですね。
釣りに限らず、ハサミナイフの取り扱いには十分注意が必要ですし、
フックシンカーロッドも同様に凶器になり得る道具ですので、取り扱い注意です。

特に魚を締めるときや血抜きの際は、急に魚が暴れて手元が狂う可能性もありますので、軍手やタオルなどで魚を抑えながら道具を使用することをおすすめします。

また、根掛かりが外れたときに仕掛けが自分のほうに飛んで来る可能性もあります。
日焼け防止だけでなく、単純な保護具という位置づけでも、帽子やサングラス、ナイトグラスなどを着用すればより安全です。

生物要因

ふたつ目は生物要因です。
海釣りで言うと、毒魚ハチアブなどが想定できます。

毒魚

毒魚の情報(見た目や対処)はいろいろなサイトで取り上げられているので、ここでの詳細情報は割愛しますが、魚バサミやフィッシュグリップなど、魚に触れずに済むための道具は常に携帯すべきアイテムですね。
無理にフックを外そうとせずにラインを切ったほうが良いケースもあるので、ラインカット用のハサミも携行必須です。(切るときは極力フックに近い先端側を!)

また毒魚の毒は、種類にもよりますが、お湯で痛みを軽減できる場合もあるので、お湯を持って行くか、お湯を沸かす道具があれば、至福の一杯の準備がてら万一の備えにもなりますよ。

それと、釣ってしまった毒魚はその辺に放置せず海に戻してあげましょう(持ち帰らない場合)。
毒魚と言えどひとつの命ですし、放置された毒魚に他の人が触ってしまう恐れもありますので。

ハチ、アブなど

一方、ハチ、アブについては、偵察なのか臭いに魅かれて来るのか、特に夏~秋シーズンはちょくちょく近寄って来ますね。羽音が聞こえると一瞬すくみますが、特に刺激しなければ大抵は間もなくいなくなります。

少しでも近寄られたくない場合は、香水や化粧品、飴類など甘い匂いがするものはなるべく避けましょう
また、暗い色に寄って来る習性があるので、白やベージュなどの明るい色の服装もおすすめです。

万一刺されたときに現地で応急処置が出来るように、ポイズンリムーバーや軟膏は準備しておいたほうが良いです。その後はすぐに病院で診てもらってください

気候要因

3つ目は気候要因です。
自然現象なので、発生は止む無しとして、対処についてお話します。

高気温・低気温

まずは、高気温による熱中症や紫外線による日焼けなど。
帽子サングラスは、上述の道具起因による危険の軽減にもなります。
また、日焼け止めをはじめ、フェイスガードネックガード(冷感タイプ)なども候補になりますね。
ちなみに、わたし自身は、どんなに暑い日でも長袖長ズボン(あるいはタイツ&ハーフパンツ)を着用して、肌を極力露出しないよう気をつけています。もちろんすべてUVカットや冷感タイプの夏仕様です。

次に、低気温による危険です。
直接的な身体への影響ももちろんですが、凍結による転倒も危険要素です。

とにかく暖かい服装で、お湯も持って行けばコーヒーなりお茶なり、休憩がてら身体の内側からも温まることができますね。(上述生物起因の毒魚の毒の痛み軽減にも活躍の機会があります)
靴も冬用の滑り止め・防寒仕様をおすすめします。

強風

強風もまた危険要素です。
無防備なところに突風で煽られると1歩、2歩は平気で持っていかれます。
風向きによっては落水の恐れありです。

風速予報の数値で言うと、2mまでは快適、3~4mくらいになるとやりづらそう、5m以上だと延期または場所変更かな、という個人的な感覚です。

予報を見て、予め風裏に位置する漁港を選んだり、万一の落水に備えてライフジャケットは必ず着用しましょう。

ここのところ、ライフジャケットを着用していない子供たちを漁港で見る機会が増えてきました。
堤防から海を覗き見る姿を見て、ここで突風が来たら落ちるぞ、とヒヤヒヤします。

大人だから着用不要というわけでもなく、子供も大人もライフジャケットは着用しましょう。

現地で天気が急変してしまったときは、無理をせず撤退する英断も時には必要です。

自然災害要因

4つ目は自然災害要因です。
上記気候起因とも関連しますが、雷や津波などが挙げられます。

どれもわたし自身の経験はありませんが、すべて非常に危険であることは想像しやすいと思います。

は、ロッドが避雷針のような役目となり、ロッドめがけて落雷するそうです。(周りに高いものはほとんどないですからね)
雨が降っていなくても落雷の可能性があり、キャスト時にバチバチ音が鳴ったり、手が感電したりという落雷の予兆のような動画も簡単に検索できます。
一度だけでも観る価値はありますので、ご参考までに。

対策としては、ゴロゴロ聞こえたり、上記のような予兆に遭遇したら納竿一択です。
周りのアングラーにも伝えてあげましょう。

津波

一方、津波に関しては、地震が来たときの避難経路(どこに逃げるのが一番早く高く上がれるか)を予め決めておいたほうがいざというときにすぐに動けると思います

周りの人々・建造物などにも被害が及ぶ恐れあり

ここまで自分の身を守ることを前提としてお話しましたが、上記の道具要因は、周りの人々やモノにも危害を与え得る要因です。自らが加害者になり得るということですね。

キャスティングする際の後方確認、キャストミスしたときにすぐにライン放出を止められる準備、シャクリや”合わせ”の方向に人がいないかなどのチェックが回避策です。

自動車運転時の”かも運転”のような心構えですね。

経験談を少し(ヒヤリハット報告)

自分の経験談を少しお話すると、
隣のアングラーからジグがこちら方向にナナメに飛んできたことがあります。
ライン同士が絡んだだけだったので何ともありませんでしたが(ラインに不要なダメージを与えるのは嫌でしたけどね)、結構ヒヤヒヤしましたよ。指離すのもう少し早かったらこっち(人体)に飛んで来てたからね?って思いながらラインを解いてました。

誰もが皆、最初は初心者でキャスティング精度が低いのは仕方ありません。
海に行かずしてキャスト練習できる環境があるかどうかも人それぞれですから、実際に漁港に足を運んで、実釣がてらキャスト練習するのが妥当なところです。
そんなときは、キャストミスしたらどこに飛んでいってしまうかを予測して、立ち位置を変えるなり、距離をさらに取るなり予防処置をしてから練習しましょう。

自分のキャスティング精度を上げること自体が安全性向上にも繋がるということですね。日々精進です。

まとめ

以上、自分なりに思う、釣りをするときの心構えその1をお伝えしました。
他のアングラーにも、海にも、漁港にも、漁港を管理されている方々にも迷惑をかけることなく、末永く漁港での釣りが続けられるように常々心掛けていきましょう。

それではまた次回🖐️